二度目の無罪判決を得ることができました。
一度目の無罪判決（別の依頼者の件ですが）が確定したのが平成２０年１１月ですから，今回の無罪判決は，実に９年ぶりのことです。
事案は，覚せい剤の密輸入の事案であり，大阪地裁における１審の裁判員裁判では，懲役１１年，罰金４００万円の判決が下され，当方が大阪高裁に控訴していたものです。
控訴審では，裁判官が熱心に弁護人や被告人の言い分を聞いて下さり，共犯者とされる証人の証言の虚偽性を，的確な資料から丹念に認定していただいた結果，いわゆる逆転無罪となったものです。
無罪判決に対する検察官上告はなく，確定しました。罪を犯していないのに一審で有罪とされた元被告人であった依頼者は，法廷の場で泣き崩れていたのが印象的でした。
心の底から，よかったと思います。
