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法律知識のコーナー

刑事弁護の知識

刑事弁護について(1)

はじめに

私は、昭和59年に検事に任官し、平成3年に退官しました。その間、贈収賄事件、脱税事件など多くの事件を担当し、刑事事件はそれなりにわかったつもりでいました。

さらに、弁護士になった当初から、イトマン事件の元社長の弁護など、多くの刑事弁護事件に関与させていただきました。

しかし、より深く刑事事件の弁護を理解できるようになったのは、大阪のGS先生と、ある経済犯罪の弁護をご一緒させていただいてからのことです。同先生の反対尋問は実にみごとなものでした。

私もそのレベルの高さに何とか近づく努力をしているところです。

その際の、私の強い味方が、「弁護のゴールデンルール」「法廷弁護技術(第2版)」という2冊の本です。

また、反対尋問の応用編としては、「実践!刑事証人尋問技術」があります。

刑事事件では、有罪率99パーセント以上の壁にはばまれます。そのとき、自分のいたらなさを棚に上げ、刑事裁判官の姿勢に疑問を持つことがあります。そのときには、木谷明元裁判官が著した「刑事裁判の心」という本を読むことをお勧めします。裁判官の良心にふれることができ、自分の努力がいつか結ばれるときがあると思えます。

ところで、刑事弁護人は、反対尋問の力を付けないとはじまりません。検察官立証を崩さない限り、無罪判決などありえないからです。

そのとき、反対尋問の基本の基本を教えてくれるのが「弁護のゴールデンルール」です。
そこに、「法廷弁護技術」の本が加わりました。

これらの本がすばらしくて、私が使っている法廷弁護技術のまとめをホームページに載せようと思いました。ほとんど法廷弁護技術からの引用ばかりになってしまいますが、ご容赦下さい。

若手の先生は、是非、「法廷弁護技術」と「弁護のゴールデンルール」を手に取って読んで下さい。

また、要約間違いや私の誤解も多々あると思いますが、その点はひらにご容赦下さい。